クロノスの商人が教える、資産を増やしたい人がやってしまいがちな「やってはいけないこと」

クロノスの商人(@ChronoMerchant)です。先日こんなツイートをしました。

この記事では、資産を増やしたい人がやってしまいがちな「やってはいけないこと」についてお話します。

 

すでにまとまった金融資産を保有している人にとって重要なことは、自分の資産を有効に活用し、保有している資産を着実に殖やしていくことです。

しかし、現実を見ると資産を持っている多くの人は、思いどおりの結果を得られていません。その理由は簡単です。やってはいけないことをやってしまっているからです。

やってはいけないこと、とは何でしょう?

 

「リスクを取らない」というリスク

まず1つには、リスクを取らないリスクです。

先ほど説明したように、日本人の個人金融資産は、預貯金と年金や保険などに全体の8割以上が偏っている状態です。これは一見リスクがない状態だと思うかもしれません。しかし、今まで説明してきたようにこのような状態では円安やインフレには対応できません。逆に「リスクを取らないリスク」が発生しているといえるのです。

当初は1ドル=80円の状態で100万円を持っていたとしましょう。ドルに換算すると、1万2500ドルを持っていることになります。しかし、翌年に急激な円安が進み、1ドル=100円となったとします。すると、ドル換算すると1万ドルになってしまいます。円では同じ100万円でも、外貨で換算した実質価値は減ってしまう事態が起こります。このように、円だけで資産を持っていると円安になるだけで資産が減少してしまうのです

 

資産が減るリスクはいろいろと考えられる

資産が減るリスクはいろいろと考えられる

また、インフレになった場合でも同じことが起こることを覚えておきましょう。株式市場や不動産市場が上昇し、物価が上昇すると、「元本保証」の元本の価値は名目金額では守られていても、実質的には減少していくことになります。リスクを取らないことによって、気がつかない間に違うリスクを取ってしまっている─これでは、資産を持っていても安心することはできないはずです。やみくもにリスクを取っても失敗する逆に、リスクを取らないリスクを恐れて慌てて投資をする人が増えていますが、投資には「やり方」があります。それを知らずにやみくもに投資を始めても、結局は失敗してしまう可能性が高いのです。

 

投資で失敗するパターン

 

実は、投資で失敗する個人投資家には、典型的なパターンがあります。例えば、株価が上昇してきたからと言って、自分が知っている会社を選んで投資するパターン。このような方法で成功することは少ないのです。なぜなら、有名な会社は人気のある会社であることが多く、すでに値上がりしている可能性が高いからです。

加えて、1つの株に資金を集中させるのも非常に多いパターンですが、一極集中はリスクが高く、ちょっとした相場変動で大きな失敗につながります。いきなり株式投資を始めてもよい結果を出すのは簡単ではありません。それよりも、最初は投資信託などを使った分散投資から始めるべきなのです。デイトレードのような短期の取引は、相場全体の上昇ではなく他の投資家との富の奪い合いです。世界中のプロを相手に短期で勝つのは至難の業です。上昇相場であれば誰でも投資で利益を出せますが、マーケットの環境によって大きく成果が異なってきます。長期的に資産を殖やしていくためには、相場の変動に対応できるやり方をきちんと学んでおく必要があります。

 

自分で考え、資産を増やす計画を立てよう

自分の現状の資産を確認した上で「何年後にいくらまで殖やすか」を考える計画を立ててから実践すべきなのです。投資の前に計画をしっかり立てることによって、短期的な視点から脱却することができます。投資の最終意思決定は自分自身で行うべきです。「いい銘柄がある」「これからこれが上がる」といった話は確かに魅力的ですが、そんな儲け話が簡単に向こうから寄ってくるのは、どこかおかしいと思いませんか。人の意見は参考にしても構いませんが、何の疑問も持たずに鵜呑みにするのは危険です。

自分で考え、資産を増やす計画を立てよう

信じる前に、「本当にそうなのかな?」と自分の頭で考える習慣をつけましょう。「投資しよう」と思ったら、まず最低限の投資の知識を身につけることです。お金の話はすべて「リスクとリターン」で説明できるお金のことを考えるとき、最も基本となるのはリスクとリターンの関係です。リターンというのは投資したとき、どのくらい儲かるかという利益のことです。一方のリスクについては「リスク=危険」と誤解している人もいます。しかし、金融の世界ではリスクとは「不確実性」のことです。リスクが高いというのは将来どうなるかが予想しにくく、リスクが低いというのは将来が予想しやすい状態を指します。金融商品で言えば、定期預金は金利が決まっており、将来いくらもらえるかはっきりしていますからリスクが低い。

一方、株式は将来上がるか下がるかわからないからリスクが高いということができます。リスクとリターンには・ハイリスク・ハイリターン・ローリスク・ローリターンという関係が成り立ちます。つまり、リスクを取らなければリターンはないということです。ただし、リスクを取っても必ずしもリターンがあるとは限らないことには注意が必要です。リスクを取ることによって、高いリターンが得られる可能性が高まるということです。資産運用というのは、このリスクをどのようにしてどこまで取るのかを決めて、リターンを狙う行為ということができます。リスクを取らないで普通預金にお金を置いておけば不確実性はありませんが、資産はほとんど殖えません。リスクをどんな金融商品に投入して、どんなリターンを狙うかを考えるのが投資戦略ということになるのです

そこには、金融商品に対する知識や経済環境の見通しなど高度な知識と能力が要求されます。投資をする前に勉強が必要だと言うのは、リスクの取り方を決めるために知識や情報が重要な役割を果たすからです。