【投資の基本】トレードの仕組みを知ろう

分かりきった話だと思うかもしれないが、トレードが成立するためには、どの売り手にも買い手が必要だし、どの買い手にも売り手が必要だ。取引相手になる気があるトレーダーがいないかぎり、注文は約定しない。

この記事では、

トレードの仕組み・基本的なことを書いていく。

 

トレードの基本的な仕組み

トレードのこの基本的な特徴はあまりにも自明なので、ほとんどの人はそれを当然視するため、すべての値動きの原動力に気づかない。

私の話を理解するために、売り手の望むトレードの相手方を引き受ける買い手がいないと、どうなるかをちょっと考えてほしい。あるいは、買い手の望むトレードの相手方を引き受ける売り手がいないとどうなるか。

トレード経験が浅いか、一般的に言って四〇歳以下の人は、トレードはビデオゲームではないことを認識する必要がある!トレードを簡単に行うためにコンピューターが使われているからといって、トレードがコンピューター言語でコーティングされた出来事というわけではない。

どのトレードも、あなたと同じく、生きて、呼吸をしている生身の人間が市場で行っているのだ。コンピューターは単に、取引所という物理的なフロアの外から入ってくる売買注文のすべてをマッチング(付け合わせ)する作業を、楽に行うために用いられているだけだ。この点はあとでもっと詳しく説明する。

 

 

トレードは生身の人間がやっているもの

トレードは生身の人間がやっているもの

しかし、自分が行うどのトレードの反対側にも本当に人間がいることを知らないか、信じない人にとって、市場はコンピューターではなく、生身の人間が作り出していることを理解しておくのは良いことだ。

ただし、ここで言っているのは売買をしたい人数のことではない。「売りたい」株数や枚数に対して「買ってもよい」株数や枚数、あるいは「買いたい」株数や枚数に対して「売ってもよい」株数や枚数、という意味だ。買い注文に応じられるだけの売り注文が反対側にないときや、売り注文に応じられるだけの買い注文が反対側にないときに、何が起きるだろうか。

答えは、注文数が多いほうの需要が満たされるように価格が動く、ということだ。ここで働いている力は、需要と供給の法則という経済の基本法則と、独自の相場観を持ち、何らかの経済的な報酬を求めている人によって作り出される。トレードをするためには自分のほかに、相手方になる生身の人か集団が必ず必要となる。そのため、供給不足によって需要需要が上回っている場合、価格は当然、需要を満たすように動く。

 

需要と共有を見極めよう

だから、一定の価格水準で、買い注文に見合うだけの売り注文がなければ、売り注文を求める買い手の需要が供給を上回っていると言える。そのため、供給が需要を満たすまで価格は上がる。逆に、売り注文に見合うだけの買い注文がないと、買い注文を求める売り手の需要が供給を上回っていることになり、供給が需要を満たすまで価格は下がる。

買い手と売り手の相場観によって出される注文株数や枚数が価格を動かすエネルギーになる。売り注文数と買い注文数の不均衡が大きいほど、価格は大きく動く。要するに、どんな上場商品の価格も、そのときに取引所に入ってくる買い注文数と売り注文数がどれくらい均衡あるいは不均衡であるかを完璧に反映して、上がるか、下がるか、横ばいになるかになる。

例えば、XYZという想像上の先物を見ていると、価格が六九から一ティック上がって、七〇になったとする。取引所が直近の価格を七〇と表示したということは、買い注文と売り注文がその価格で一致したということだ。つまり、買い手が七〇で買い、売り手が七〇で売って、取引が完了したということだ。

 

価格が上がるための条件

さて、価格が七一に上がるためには、まず二つの条件が満たされる必要がある。

第一に、買い注文数が、そのトレードの相手方となる売り注文数を超えている必要がある。

第二に、七〇で約定する売り注文はすべて、すでに買い注文とマッチングが行われている必要がある(注意「売り注文のすべて」には、すでに注文が出されている指値注文、成り行き注文、その他の実行可能な売り注文のすべてを含む)。

売り注文が完全になくなった時点で、電子取引所は残りの執行可能な買い注文(十分な売り注文があれば七〇で約定できた、生身のトレーダーかトレーダーグループが入れている買い注文)を、次の高値(この場合は七一)で利用できる売り注文と付け合わせる。

電子取引所で使われているソフトウェアは、売り注文を求める買い手の需要を満たすために、次の高値に価格を動かすことに注意しよう。どの価格でも、反対側に十分な注文がなければ、取引所はトレードを完了できない。単に供給が尽きたか、そもそも供給がない、つまり、何らかの理由でその価格では反対側に立つトレーダーがいないために、十分な注文がないのかもしれない。

 

買い注文・売り注文を意識しよう

いずれにせよ、取引所のソフトウェアは、残っている注文を満たせる水準――トレードが実際に成立する価格――のほうに価格を動かすように設計されている。さて、価格がさらに一ティック上がって七二になるためには、すでに説明したのと同じ条件が必要になる。買いたい人が生み出す需要を満たせるだけの売り注文がないかぎり、価格は上がり続ける。